最終更新: 2026-10-02|数値は公式公開データの当サイト集計
決まり手は1着の艇が「どうやって勝ったか」を示す6種類の用語で、最も多いのは逃げ(1着の52.4%)、次いでまくり・差し・まくり差しがそれぞれ1割台で続く。レース結果を読むときに欠かせず、コース別1着率や展開予想の土台になる。6種類は「どのコースの艇が使う技なのか」とセットで覚えるのが近道だ。
- 1着の決まり手は逃げが52.4%で最多。次いでまくり15.6%・差し12.6%・まくり差し11.9%
- 1コースの1着は95.2%が逃げ、2コースの1着は62.6%が差し
- 3・4コースはまくりが最多(40.0%・46.4%)、5コースは1着の60.1%がまくり差し
- 抜き(6.8%)は1マークの後の逆転、恵まれ(0.9%)は前の艇の失格などによる繰り上がり
決まり手とは
決まり手とは、1着になった艇の勝ちパターンを示す公式の分類です。大きく分けて6種類あり、入ったコースによって決まりやすい型が変わります。
決まり手が読めると、コース別1着率の数字が「なぜそうなるのか」まで理解でき、展開予想の精度が上がります。
6つの違いは、勝った艇が1マークで先頭の艇の内側を通ったか、外側を通ったかで見分けられます。下の図は、1マーク付近を上から見た模式図です。
スタンドは下側で、艇は左から来て1マーク(丸い目印)を左回りに回る。艇番=進入コース(枠なり)の例で、間隔や角度は実際とは異なる。抜きは1マークの後(2マーク)、恵まれは1マークの後に先頭が失格などになった例。見出しの右は、その決まり手で勝つことが多いコース(下の「コース別に見る決まり手の割合」の集計)。
主要な4つの決まり手
逃げ(にげ)
1コースが先頭のまま1マークを回り切る最も基本の勝ち方。1コースの1着の95.2%は逃げで、1コース1着率が高い会場ほど逃げが多くなります(1着に占める逃げは徳山60.5%・大村58.9%)。
差し(さし)
主に2コースが、先に回った1コースが膨らんだ内側に切れ込んで抜く勝ち方。差しで勝った艇の67.7%は2コースで、2コースの1着の62.6%が差しです。会場別では平和島(1着の18.3%)・三国(16.1%)・江戸川(14.9%)で多く出ます。
まくり
外側のコース(主に3〜4コース)が全速で外を回り、内の艇をまとめてかわす勝ち方。まくりで勝った艇の64.5%が3・4コースです。会場別では戸田(1着の26.0%)が突出して多く、徳山(11.1%)・大村(11.5%)は少なめです。
まくり差し
まくりと差しの中間。外から攻めて、先に回った艇の内側に差し込んで抜く高度な技です。5コースの1着の60.1%がまくり差しで、3コースの1着でも36.8%を占めます。
残り2つ(抜き・恵まれ)
抜き(ぬき)
1マークでは決着せず、道中(直線や2マーク)で前の艇を抜く勝ち方。1着全体の6.8%で、どのコースの1着にも4.6〜13.5%含まれます。展開がもつれたレースで出ます。
恵まれ(めぐまれ)
前を走る艇の転覆・エンスト・失格などで、繰り上がりで1着になるケース。1着全体の0.9%とまれで、狙って取れるものではありません。
コース別に見る決まり手の割合
1着になった艇の進入コースごとに、どの決まり手で勝ったかを数えました(2023年1月〜2026年9月の205,472レース)。コースが外になるほど、勝ち方の中心が逃げ→差し→まくり→まくり差しと移っていきます。
1コースは95.2%が逃げ。2コースは差しが62.6%で、まくりも27.1%あります。3コースはまくり(40.0%)とまくり差し(36.8%)がほぼ互角、4コースはまくりが46.4%で最多。5コースは60.1%、6コースは42.2%がまくり差しです。コースごとの1着率そのもの(1コースの1着率は、同じ期間で55.0%)はコース別1着率で詳しく解説しています。
数値を表で見る
| コース | 逃げ | まくり | 差し |
|---|---|---|---|
| 1コース | 95.2% | 0.0% | 0.0% |
| 2コース | 0.0% | 27.1% | 62.6% |
| 3コース | 0.0% | 40.0% | 11.6% |
| 4コース | 0.0% | 46.4% | 18.5% |
| 5コース | 0.0% | 21.3% | 6.1% |
| 6コース | 0.0% | 28.1% | 12.9% |
| 全体 | 52.4% | 15.6% | 12.6% |
| コース | まくり差し | 抜き | 恵まれ |
|---|---|---|---|
| 1コース | 0.0% | 4.6% | 0.2% |
| 2コース | 0.0% | 8.7% | 1.6% |
| 3コース | 36.8% | 10.4% | 1.3% |
| 4コース | 25.6% | 7.8% | 1.6% |
| 5コース | 60.1% | 10.5% | 2.1% |
| 6コース | 42.2% | 13.5% | 3.3% |
| 全体 | 11.9% | 6.8% | 0.9% |
| コース | 1着数(レース) |
|---|---|
| 1コース | 113,036 |
| 2コース | 27,973 |
| 3コース | 26,125 |
| 4コース | 21,861 |
| 5コース | 12,551 |
| 6コース | 3,926 |
| 全体 | 205,472 |
集計期間 2023年1月1日〜2026年9月30日・n=205,472レース(公式のレース結果から当サイト集計)。1着艇の進入コース(本番のスタート時の並び。レース結果のスタート情報)別で、進入コースが取れなかった2,616レースは除く。1着同着で1コースの艇も1着だった2レースは、1コースの逃げとして数えた。1コース以外の艇に「逃げ」が付いた1レース(2コース1。1コースの艇の出遅れによるもの)は、逃げの定義(1コースの艇が先頭のまま1マークを回り切る)と合わないので除いた。円の%は各値を四捨五入したもので、円ごとの合計が100.0%にならないことがある(3コースの円は100.1%・4コースの円は99.9%・5コースの円は100.1%)。表の「全体」は6つのコースを合わせた1着の内訳(円には描いていない)。
決まり手と予想のつなげ方
会場の傾向と決まり手はセットで読めます。逃げが多い会場(徳山・大村など。1着に占める逃げは60.5%・58.9%)は1号艇中心、差し・まくりが多い会場(戸田・平和島・江戸川など。差しとまくりの合計は39.6%・36.8%・34.8%)は2〜4コースを絡めるのが基本方針です。
本サイトのコース別1着率と展示・STを合わせると、「このレースはどの決まり手が出そうか」を組み立てられます。
よくある質問
決まり手は予想の前に確認できますか?
決まり手は結果として付くものですが、会場のコース別1着率と各艇のコース・STから「出やすい決まり手」を事前に想定できます。
一番多い決まり手は?
逃げです。2023年1月〜2026年9月の集計では、1着全体の52.4%が逃げで、1コースの1着(1着率55.0%)の95.2%が逃げによるもの。次いでまくり(15.6%)・差し(12.6%)・まくり差し(11.9%)が続きます。
まくりとまくり差しの違いは?
まくりは外のコースから全速で内の艇をまとめてかわすダイナミックな攻め方。まくり差しはそこから一段内に絞り込み、先に回った艇の内側を抜く、より繊細な技術です。まくりは3・4コース、まくり差しは3・5コースで多く、5コースの1着の60.1%はまくり差しです。
ここまで読めば、最新レースの数字も別の角度から見えてくるはず。
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